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2010/12/25

歴史の?その370:歴史と伝承の狭間⑥

<歴史と伝承の狭間⑥:地上の楽園は何処にその2>

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◎アーサー王の宮殿は何処に

 しかし、跡地の最有力候補は、ある程度考古学的証拠も存在する、サマーセットのキャドベリー城であると思います。
この城は、要塞化された丘の遺跡として、クイーン・キャメル村の近郊に在り、ヘンリー8世統治下の故事研究家ジョン・リーランドは、砦が発見された丘を土地の人々が、しばしば「キャラマット」と呼ぶと記しています。

 又、近くを流れるキャム川は、9世紀のイギリスの歴史家ネニアスの「ブリトン史」が語る、アーサー王最後の戦い、キャムランの戦場であったと考えられました。
かつて、農園の小作人達がキャドベリー城の西側に在る集団墓地で、大量の人骨を掘り出した事が有り、正にこの土地が戦場であった事を物語る様であったと伝えられています。

 戦闘で負傷した傷も回復し、王座に戻って黄金時代を築いたアーサー王の伝説は、もうひとつの中世伝説オギュギアの物語と酷似しています。
ギリシアの哲学者で文人のプルタルコス(西暦46年~120年頃)は、オギュギアの国は西の彼方、夕日の下の永久の美の土地に在ると書きました。
そこには、ギリシアの巨人族の神で、父ウラヌスを去勢し、王座を奪われる事を恐れ、自分の子供を次々と食べ続けたクロヌスが眠っていると云います。
アーサー王と同じく、クロヌスも後に目覚めて王座に就き、黄金時代を作り上げるのでした。

その3へ続く・・・

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