歴史の?その382:歴史と伝承の狭間⑱
<歴史と伝承の狭間⑱:語られる事の無い歴史の世界その2>

◎海に命令したクヌート王
海に後退を命じ、足を濡らしたというクヌート王(西暦995年~1035年)の物語は、事実で在るのか否か、検証する事は大変困難です。
もし、事実で在ったとしても、真相は間違って伝えられている様です。
一般の伝承と異なり、最初期の話では、王は愚か者ではなく、極めて謙虚な人物として、語られていました。
クヌート王の死後100年予後、ハンティントンのヘンリーによって記述された「イングランド史」によれば、王は何事も御意のままにと諂う廷臣達に立腹し、海岸での実験を思いつきました。
海に「下がれ」と命じて、なお波が足元を洗う事を見て、クヌート王は告げます。
「皆の者よ、王の力が如何に虚しく、甲斐なきものか、今こそ知れ。不滅の掟によって天と地と海の敬う神の他に、真の王の名に値するものはないのである」と。
ヘンリーによれば、クヌート王は其の後二度と、王冠を被らなかったと云います。
逸れは、ウエストミンスター寺院に置いたままにしたとの事でした。
その3へ続く・・・

◎海に命令したクヌート王
海に後退を命じ、足を濡らしたというクヌート王(西暦995年~1035年)の物語は、事実で在るのか否か、検証する事は大変困難です。
もし、事実で在ったとしても、真相は間違って伝えられている様です。
一般の伝承と異なり、最初期の話では、王は愚か者ではなく、極めて謙虚な人物として、語られていました。
クヌート王の死後100年予後、ハンティントンのヘンリーによって記述された「イングランド史」によれば、王は何事も御意のままにと諂う廷臣達に立腹し、海岸での実験を思いつきました。
海に「下がれ」と命じて、なお波が足元を洗う事を見て、クヌート王は告げます。
「皆の者よ、王の力が如何に虚しく、甲斐なきものか、今こそ知れ。不滅の掟によって天と地と海の敬う神の他に、真の王の名に値するものはないのである」と。
ヘンリーによれば、クヌート王は其の後二度と、王冠を被らなかったと云います。
逸れは、ウエストミンスター寺院に置いたままにしたとの事でした。
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