<歴史を変えた病気②:人はそれを運命と呼んだ>
プロイセン国王 フリードリッヒⅢ(百日王)
◎戦争を引き起こした癌 1887年、理性的で好人物であるプロシアのフリードリッヒ王子は、左の声帯に腫れ物ができました。
当初試みられた治療が失敗に終わると、ドイツ人医師団はこれを癌と診断し、彼に喉頭の摘出を勧めました。
しかし、著目なイギリス人で耳鼻咽喉科の権威であった、モレル・マッケンジー博士は、癌の兆候は無いと診断し、結果的に手術は行われませんでした。
1888年6月15日、フリードリッヒは王位を継承してから、僅か99日後に喉頭癌の為に崩御してしまいます。
この結果、彼の息子で、知性的にも劣る、好戦的なカイゼル・ヴィルヘルムの宿命的な統治が始まりました。
若し、ドイツ人医師団の指示通りに手術が行われ、フリードリッヒの命を存命させていたなら、世界は第一次世界大戦の恐怖から、逃れられていたかも知れません。
続く・・・
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