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2011/01/29

歴史の?その395:歴史を変えた病気その3

<歴史を変えた病気③:人はそれを運命と呼んだ>

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         シャルロット・コルディー「暗殺の天使」

◎浴槽の中での暗殺

 フランス革命の最も無慈悲な指導者の一人として悪名高い、ジャン・ポール・マラーは、1793年に浴槽の中で刺殺されました。
彼の死に関して、疑問や謎は一切存在しません。
彼の暗殺者は、シャルロット・コルディーという理想主義の少女で、彼女の研ぎ澄まされたテーブルナイフは、マラーの心臓近くの大動脈を切断していました。
この背景には、1日の殆どを一人きりで浴槽の中で過ごすという、マラーの習慣が、暗殺者の仕事を可也容易なものとしたのです。

 マラー自身、革命当時の生活を調べていくと、彼が地下室や下水道に隠れて、何年も過ごしている間に、瘙痒症(かいようしょう)や単純性糖批疹(たんじゅんせいこうひしん)等の皮膚に痒みを伴う病気に罹っていた事が判明しました。
彼は、全身の痒みから逃れる為に、浴槽の中に座り、民衆を扇動する論文を執筆したのです。

 耐え難い痒みが、彼のペンから悪意に満ちた感情を迸らせ、革命のテロリズムを極端な迄に導いて行ったのでしょう。
其れが又彼自身の死の原因とも成った事は、皮肉と言わねば成りません。

続く・・・
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