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2011/02/01

歴史の?その397:歴史を変えた病気その5

<歴史を変えた病気⑤:人はそれを運命と呼んだ>

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                クマネズミ

 大流行の時は、その被害が甚大な場合、人口の90%が感染する場合も在りますが、現在は抗生物質による治療の為、発症から数時間以内であれば、ほとんどの患者を救う事が可能となりました。
もし、治療が発症後12時間以上1日程度遅れた場合、腺ペストの致死率は50%、肺ペストの場合は、100%に達します。

 人類の歴史が始まって以来、人類はペストの恐怖に苛まれてきた様で、事実ペストは何億もの人々を根絶やしにした上、正に歴史の進路を変えたと断言できるのでは無いでしょうか?

 紀元542年、史上最悪のペストの大流行が、エジプトから交易路に沿って広がりました。
ペストは小アジアを横断し、コンスタンチノープル、ギリシア、ローマ、更にはライン川流域に迄達し、その猛威は52年間の長期に及び、犠牲者の数は1億人を越えたと考えられています。
之は当時知られていた世界人口の極めて大きな部分に相当します。

 ローマ帝国の衰退に伴い、交易路も衰退し、その後8世紀迄の間、ペスト発生の報告は殆ど存在しません。
唯一、ベネラブル・リードが「アングロ・サクソン年代記」の中で報告している流行が有ります。
紀元664年にイングランドとアイルランドでペストの大流行が在り、腺ペストしか考えられない、病気の症状を克明に記録しています。

◎犠牲者の墓地

 14世紀初頭、ネストリウス派の伝道師達が、新しいルートを通ってヨーロッパとアジアの間を旅する様に成りました。

 1338年と1339年の伝道師達の墓が、そのルート沿いに発見されています。
この放浪の宣教者のある者は、外モンゴルでペストに感染した事が知られており、この痛ましい事実と、普通の鼠がヨーロッパに生息していた事が、その後60年間に渡ってヨーロッパ大陸で猛威をふるい、更に引き続き4世紀近くに渡って世界中を震撼させた「黒死病」の原因に成ったと考えられます。

続く・・・

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