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2011/02/12

人類の軌跡その7:現代に伝わる建造物番外編

<スフィンクス:ギリシア神話の世界>

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            英雄オイディプスとスフィンクス

 スフィンクスその1、その2に少しだけ登場した、英雄オイデップスのスフィンクス退治の物語です。
最初にオイデップスの生い立ちと、スフィンクスがテーバイの町の近くに現れた訳を少々お話します。

 オイデップスの父ライオス王は、生まれて来る子供の将来の信託を恐れ、生まれたばかりの赤子(オイディプス自身)の足をピンで突き刺した上で、家来に渡し、キタイロンの山に捨てさせ、其の内寒さに凍え死にさせるか、野獣に食われるかするだろうと考えました。
その後、ライオス王は彼の妃イオカステとの間に子供が出来ないように気を配り、少年ばかりを寵愛していたと伝えられ、王妃がいるにも関わらず、同性愛に奔る王を嘆かわしく思ったのが、ゼウスの妻で結婚の女神ヘラでした。
 
 国王の倫理に反した恋は、ヘラの怒りにより国全体を不幸に巻き込みます。
ヘラによってテ-バイに送られたのが、怪獣スフィンクスで、エジプトが起源とされるこの怪物は、ギリシャでは美しい女性の顔と胸にライオンの胴と足と尾を持ち 背中に翼が生えていると伝えられています。

 この怪物がテ-バイの国境地帯に居座り、通りすがる者に謎をしかけては、答えられない者を取って食っていたのですが、何しろ国境に居座られ為、この時のテ-バイの経済は、文物の交流が滞り破綻していったのです。

 そんな時テ-バイにオイデップスが着くと、国は大騒ぎでした。
町の西側で、スフィンクスが謎を仕掛けては通行人を襲っていたので、ライオス王がこの怪獣についてデルポイに神託を伺いに行く途中、その王も山賊に襲われて死んでしまい、世継ぎの無いままの他界だったので、国は沈んでいました。
 
 王妃の弟のクレオンが、摂政として代わりに国政に参加していたが、彼にもスフィンクスの問題はどうにもならなかったので、テ-バイの国にお触れが出ます。
それは「怪物を退治した者は未亡人となった王妃を娶り国王になれる」という内容。
 
 オイデップスは、スフィンクスを退治しようと考えます。
何しろ彼は国も捨ててきたくらいですから、恐れも何もなく、国境付近に怪物スフィンクスが居たので、オイディップスは謎に挑戦しました。
 
 スフィンクスが出した問題と言は、「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足になるものは何か?」というもの。
「それは人間」とオイデップスは答えます。
たったこれだけの謎に、テ-バイの国民は四苦八苦していたのですが、スフィンクスは謎が破られたのを嘆いて、そのまま崖から身を投げてしまいました。
 
この後、オイデップスは、テーバイに凱旋し、前国王の妃を自らの妃とするのですが、それ以後のお話は、スフィンクスの本題から、反れますので割愛します。

続く・・・
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