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2011/02/17

人類の軌跡その11:伝説④

<バビロンの栄華その4>

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              イシュタール門(復元図)

◎栄華の跡

 「バベルの塔」も「空中庭園」もその痕跡を現在に留める物では在りませんが、古都バビロンの廃墟は、現在もその面影を残しています。
古都バビロンの発掘は、ドイツの考古学者ロベルト・コルデヴェーの手により、1899年より開始され、20世紀に入ると供に発掘作業は更に、進行したのでした。
メソポタミアで最も著名な都の栄華を極めた時代の宮殿、イシュタール門、城壁等が次々に姿を現したのでした。

 長い時間、人間の世界から全く忘れ去られたバビロンの都は、再び太陽の下に姿を現し、かつての征服者がキャリオットに乗り通った道は、修復され、ライオンを模った色彩タイルは、再びその輝きを取り戻し、イシュタール門も修復され、神殿、宮殿、塔楼の跡も明らかにされました。

 紀元前586年、ナブカドネザル王は、イスラエルの都エルサレムを攻略し、ソロモンの神殿は破壊され、イスラエル人はバビロンに捕囚の身となりました。
その中で、予言者ダニエルは、異邦の神に従わぬ故を持って、ライオンの穴に投げ込まれましたが、神の助けにより何の危害も受けず、無事ライオンの穴から脱出することが出来たと、旧約聖書ダニエル書第六章は伝えています。

 ダニエル書第五章の伝える処によれば、ネブカドネザル王の王子ペルシャザルが、1000人の臣下と大宴席を設け、エルサレムの神殿から略奪した、金杯、銀杯で酒を酌み交わし、偶像を賛美した処、ペルシャザルの前の壁に「メネ、メネ、テケル、ウルバシン」と云う文字が現れ、ダニエルがその言葉の意味を解き明かし、その言葉の通りにペルシャザルは、その夜の内に殺され、バビロニア滅亡の発端と成りました。

 発掘が進み始めた当時、バビロンの廃墟を訪れた旅行者は次の様に述べています。
「かつては、バビロニアの精鋭軍を送り迎え、諸国からの公益で多くの富を積んだ車で賑わったイシュタール門も、今はひっそりとして、薄気味悪い影が漂い、至る処に不気味な静けさが満ち溢れている。
夜更けの冷たい風が、荒廃した城壁の間を吹き抜け、野犬の遠咆が、夜の静寂を破って聞こえて来るばかりである」と。

続く・・・
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