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2011/02/24

人類の軌跡その17:忘却⑤

<オリンピアのゼウス像その1>

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 紀元前5世紀の頃、ギリシアには著名な建築家や芸術家が、多数存在していました。
フェイディアス(Pheidias)もその一人でした。
彼は、アテネの画家カルミデスの子供として、紀元前490年頃に誕生し、後年優れた彫刻家に成りました。
ギリシア彫刻古典期を代表する巨匠で、残念ながら原作と立証できる作品は、現存していませんが、パルテノンの装飾彫刻からその作風を伺い知る事が出来ます。
文献に由れば、アテネのパルテナス像、オリンピアのゼウス像等何れも彼の手に成る事が明らかなのです。
オリンピアのゼウス像は、フィロの世界の七不思議に名前を連ねています。

 オリンピアはギリシアのペロポネソス半島北西のエリス地方に位置し、その地のゼウス神殿の前で4年毎に開催される協議(古代オリンピック)は、古くから知られていました。
昔から、ギリシアで最も美しい処と称えられ、宗教的にも崇拝の一中心地に成っていました。
近郊には、ガスの出る地域が在り、このガスを利用して一種の卜占が行われ、最初クロノスやヘラ等の大地母神、女性神が崇拝されていましたが、後年ゼウス崇拝に変わり、紀元前457年に雷神ゼウスの神殿が建立され、フェイディアスの作となるゼウス像が安置されました。

 神殿は台地の上に聳え、両側に13本ずつ、両端に6本ずつの巨大なドーリア風列柱に囲まれ、緩い傾斜の屋根を頂いていました。
フェイディアスの製作したゼウス像は、神殿の中央、高さ90cm、幅6.6mの石の台座に安置され、像其のものの高さは12m、殆ど天井に達する高さで、全体はクリュセレファンティンと呼ばれる、象牙と木組みに貼り付けた金の板で形作られていました。
湿気の為に気が収縮しない様に、常に油が注がれ、このゼウス像の保守は、フェイディアスの子孫の手に何世紀も委ねられてきました。

その2へ続く・・・
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ゼウス像

写真で見てもゼウス像は迫力がありますね。
今年の夏に実物を見に行く予定です。