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2011/03/02

人類に軌跡その22:番外編ギリシア神話の神々④

<オリュンポスの十二神その4>

<序列11位アプロディテ>(英語名ヴィーナス)

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 愛と美の女神。
聖鳥は”白鳥”や”鳩”、聖なる植物は”バラ”や”ケシ”や”カリン”。
ゼウスの娘という説と、海の泡から完璧な姿で生まれたという説があります。
ヘラやアテナをはじめ、オリュムポスの女神達はみな気高く美しい!
しかし、アプロディナの場合は、その完璧な容姿に加え、男を虜にする官能的な美しさが備わっていました。
彼女は、その類まれな美貌からどんな男も手に入れたと伝えられています。
家庭的なヘパイストスの妻となりながら、粗野なアレスとの不倫を続けました。
「ミロのヴィーナス」をはじめ、美術作品の題材として数多く取り上げられているのは、有名なお話です。

<序列12位ヘルメス>

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 ゼウスの伝令役であり、神々の使者、旅人、盗人(泥棒)、商売の神でもあります。
ゼウスとニンフのマイアの息子、象徴は”伝令杖”や”ペタソス(つばの広い帽子)”。
ヘルメスは、翼の生えたサンダルで躍動します。
運動神経が抜群で徒競走の創始者とも言われています。
幸福や富を齎した逸話が、どの神よりも多いことから、オリンポスの山でも一番の人気者です。

<ディオニソス>(加える場合と除く場合が在ります)

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 酒とブドウの神、演劇(劇場)の神でもあります。
人間を親にもつ唯一の神、ゼウスと人間のセメレの息子。
聖樹は”ぶどう”、聖獣は”山羊”や”イルカ”や”蛇”。
彼は、その魔法でブドウの木から恍惚と錯乱の液体を生みだしました。
それを飲んで酔う者は、陽気になるが混沌も味わいます。
古代では、彼の崇拝者たちが森に集い、飲んで踊り、酩酊の極みに達していました。
又、彼は劇場の神でもあり、古代では、最も優れた詩が捧げられ、脚本家から出演者まで、舞台人は全員ディオニソスの使徒でした。

<12神以外の神>

 冥界の王ハデスは、殆ど地下に閉じこもっていた為、オリュムポスの12神には数えられていません。
他にもオリュムポスには、多くの神々が住んでいました。
例えば、アプロディナの従者である愛の神エロス、ヘラの娘のヘベとエイレイテュイア、運命の女神モイラ、季節の女神ホラ達などです。

 更にティタン神族でもゼウスに反抗しなかった者達、例えば掟の女神テミスや、勝利の女神ニケ(ナイキの語源)などは、オリュムポスでゼウスらと共存していました。
神々の宮殿では、日々華やかな饗宴が繰り広げられ、彼らは神の食べ物アムブロシアや、神の酒ネクタル(果汁飲料ネクターの語源)を堪能しのです。
因みに、これ等を人間が口にすると永遠の生命を得られると言います。
神々は地上に住む人間達を天上から観察したり、彼等についての議論をして過ごしたのです。

オリュムポス十二神終了・・・

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