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2011/03/09

人類の軌跡その29:番外編・ギリシア神話の世界

<ヘリオスの息子パエトーンの最後>

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 エリダヌス川(ポー河)は、太陽神ヘリオス(アポロン)の息子パエトーンが、天を駆ける太陽を曳く馬車から落ちた川と云われています。

 パエトーンと云う、太陽神ヘリオスの息子がいました。
彼は、自分がヘリオスの息子である事に誇りをもっていましたが、友人の誰もがそれを信じてくれなかった為、パエトーンはヘリオスの宮殿に出かけて行き、自分が太陽神の息子である事を証明しようとしました。
ヘリオスはパエトーンを自分の息子だと認め、証拠として何でも1つ望みを叶えてやろうと言いました。
するとパエトーンは、友人達に証明する為に、太陽を曳く馬車を操らせて欲しいと頼んだのです。
ヘリオスはこの申し出に困り果ててしまいました。
なぜなら、太陽を曳く馬は、とても気性が荒く、他の神々でさえも乗りこなす事が、できなかったからです。

 しかし、パエトーンはヘリオスの言葉を盾にとって、太陽を曳く馬車を借り、大空へと飛び出しました。はじめのうちは、万事怠り無く馬車を走らせていましたが、馬達は手綱を取るのがヘリオスでないと気付いた途端に暴れはじめたのです。
馬車は、太陽の通り道である黄道を外れて、滅茶苦茶に走りはじめ、近づくもの全てを、太陽の熱で焼き尽くしてしまいました。
このままでは、世界がすべて焼き尽くされかねないと思った大神ゼウスは、仕方なく雷光を放ってパエトーンを撃ち殺しました。

 パエトーンの亡骸は、馬車から転げ、そして落ちて行ったのがエリダヌス川です。
パエトーンの亡骸は、ひどく焼けこげ、見るも無残な有様でしたが、水の精女達が彼の亡骸を拾い上げて葬りましたが、パエトーンの姉妹であるヘリアデス達は彼の死を悼み、墓の上に臥して何時までも泣き続けたと云います。
やがてヘリアデス達の身体は、ポプラの木へと変じて墓の上に宿り、流れ落ちた涙は琥珀となって、エリダヌス川の底に沈んだと云われています。

続く・・・
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