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2011/03/13

人類の軌跡その33:番外編

<2000年前の自動扉>
堅い内容の記事ばかりなので、今回は、少し息抜きの気分で、読んで下さい(^^)。

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          自動扉図解

 現在、殆どの施設で、自動扉が使用されていますが、此れは、電気、赤外線等の感知センサーの発明、発展が在って発達した技術です。

 しかし、此れ等の方法が、全く知られて居なかった時代に自動扉が、実在した事は、現代人から見ても驚異です。
神殿の扉の前の祭壇で、火をおこすと扉が独りでに開き、火が消えると独りでに閉まる装置が、今から2000年程前、エジプトのアレクサンドリアで発明されました。

 この自動扉の置かれている、地下部分に仕掛けが在り、祭壇で火を起こすと、祭壇下の空気が膨張して、水の入った球体の水を押し出します。
その水は、細い管を通って、水桶に流れ込み、その水桶の重量変化で水桶が下がると、扉の下にある軸に繋がれたロープを回して、扉が開き、祭壇の火が消えると、空気膨張が納まり、水桶の水が、細い管を通って、球体に戻るのですが、文章で説明すると今ひとつ、イメージが湧かないと思います。
要は、水の膨張と水桶の重量変化を利用した、装置と考えて下さい。

 この“からくり”を発明した人物は、ヘロンで、彼は数学・幾何学・測量学・気体力学・機械学等に通じ、著作も多数あり、現在に伝わっている物も多数存在します。
しかし、ヘロン本人の生涯は、現在でも詳しく判明しておらず、現在では、紀元前150年頃から紀元後250年の間に生きた人物とされています。

 彼の住んでいたアレクサンドリア(アルイスカンドリア)は、マケドニア王アレクサンドロスによって建設された町で、当時は、エジプトの首都でも在り、ナイル河の河口に位置した良港で、後背地のエジプトは、農作物を始めとする物資に恵まれていた事から、地中海貿易の拠点として大変栄え、「雪以外のものなら、何も無い物は無い」と称された程の町でした。
 紀元前320年頃から300年間にわたって、エジプトを統治した、プトレマイオス朝は、学問を尊重し、当時世界最大の図書館の他、多くの学者を自由に研究させる学士院作り、その為、学問が発展し、特に自然科学の発展は、めざましく、多くの優れた自然科学者を輩出しました。

 ヘロンもその一人ですが、彼は発明の才能に恵まれていた様で、自動販売機の原型を考案したのもその一つです。
近代自動販売機を発明したのは、イギリスのエベリットで、1885年の事であると記さていますが、ヘロン考案の其れは、聖水を出すものでした。
仕掛けその物には、賽銭箱の形をした物と壺の形をした物が伝えられており、参拝者が神殿で、その“販売機”の硬貨を入れる穴にお賽銭を入れると聖水が流れ出るのです。
この仕掛けは、内部に隠された天秤の動きによるもので、硬貨が片方の天秤に乗ると片側の天秤が上がり、水の出口を開く様に成っていました。

 ヘロンは、他にも数多くの発明、考案を本に残しており、中には発想は良いものの、実際には上手く行かない物もありますが、この自動扉を近年、早稲田大学で模型を作って作動させた処、扉は上手く開閉したそうです。

続く・・・
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