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2011/04/09

人類の軌跡その60:現実と神話の狭間④

<クレタ島のミノス宮殿4>

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 王宮の地下は文字通り、迷宮の姿を示し、ミノス王自身の玉座の間には、恐らく現存する世界最古の玉座が、4000年の時間を経て存在しています。
ミノス王はこの石造りの玉座に腰を下ろし、妃が半身半獣の怪物を出産した報告を受け、ダイダロスにミノタウロスを幽閉する迷宮を建設する事を命じ、アンドロゲオス王子がアテナイで刺客に倒れ、報復としてアテナイ侵攻を命じ、更にはアテナイの12人の若者を謁見し、アリアドネ姫の逃避行を知ったのでしょう。

 テセウス王子とミノタウロスの伝説が、一定の真理を含んでいる事は間違い在りません。
クレタ島を支配したミノス王は実在し、このミノスの名称はエジプトの「ファラオ」と同じく、王朝全体を意味する言葉でした。
ミノタウロスは神話的な話で在る事には、異論無く、牡牛は力と豊饒の象徴でクレタ島を中心とした信仰が在ったと考えられています。
アテナイから貢物として送られた貴公子達は、この伝説に解答を与える壁画が宮殿の大広間に存在し、大きな牡牛と対峙する男女の闘牛士と関連づけられています。
ラビュリントスの意味は、「ラビュリス(二重の斧)」を意味し、このシンボルはクノッソスにしばしば散見されるもので、更にクレタ文明が紀元前1400年頃滅亡してから、遥か後この地に侵入したギリシア系のドーリア人が、巨大な地下排水設備をラビュリントス(迷宮)と同一視したと考えられています。

続く・・・

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コメント

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突然で失礼します。

西洋の歴史は知らないことばかりなので、わかりやすい秋葉さんのブログで勉強させて頂いていますが、学生時代から良くわからなかったのはクレタ文明や古代ギリシャ文明の担い手はどのような人種であったのか。今の白人の祖先と考えるべきものであったのかという点です。

エジプト文明もメソポタミア文明も有色人種の文明だということを読んだことがありますが、クレタや古代ギリシア文明の担い手は有色人種ではなかったのでしょうか。