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2011/05/04

人類の軌跡その85:大航海時代⑭

<太陽の乙女達その1>

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                    チチカカ湖

◎太陽の王国

 コロンブスがアメリカ大陸に到達した頃、現在のメキシコから中央アメリカにかけてアステカ王国が、ユカタン半島を中心にマヤ王国が、そして南アメリカのアンデス山脈一帯にはインカ帝国(タワンティン・スーユ)が繁栄し、非常に高度な独自の文明を営んでいました。
インカの起源についての研究は、現在でも進められていますが、未だその成り立ちが確立されておらず、ケチュア族、アイマラ族の古くからの伝承によって、幾つかの説話が知られていますが、勿論歴史的事実として正式に認められている訳では在りません。

 ペルー共和国とボリビア他民族国の国境を跨ぎ、アンデス山脈のアルティプラノ南部に位置するチチカカ湖(神の黄金の鉢)は、全長176km、最大幅46km、面積8,280平方km、標高3,810mに在り、南アメリカ大陸最大の湖であるばかりでなく、世界最高地点に位置する湖なのです。
古来、この湖はインカ人にとって、最も神聖な地域の一つに数えられました。
この天上の湖の中に大小40余りの島が存在していますが、伝説によれば、インカ初代皇帝マンコ・カパック(Manco Capac)とその妻ママ・オクリョが、太陽神の命令でインカの国を建設する為、地上に降臨した際、初めて第一歩を踏み出した場所であり、嘗てこの二つの島は、金と銀で固められていたと云います。
太陽神の子として、国民から尊敬されたインカ皇帝は、この島に宮殿と太陽神の神殿を建立し、黄金の太陽神像を創り、朝夕2回、聖なる湖に捧げものを投じたと伝えられており、現在、島には考古学上重要な遺跡が存在していいます。

 湖畔の土地は、耕作に十分な雨量を確保し、湖水の存在が冬季並びに昼夜の寒暖差を緩和する為、現在も多くのインティヘナが居住し、麦、ジャガイモ、とうもろこしを栽培し、リャマ、羊等を飼育しています。
ヨシの一種トトラ(バルサ)で作られた舟が一般に移動手段として用いられ、更に食料にも成っています。
チチカカ湖では、漁業も行われていますが、固有種は小魚が中心で、日本の援助でニジマスの養殖が行われています。

続く・・・

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