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2011/05/06

人類の軌跡その87:大航海時代⑯

<太陽の乙女達その3>

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◎コンキスタドール

 インカには文字が存在しませんでしたが、彼らは縄の結び目で数を記録する「キープ」と呼ばれる結縄文字を用い、その結び方や色で、意味を表しましたが、この方法を理解する為には、特別に教育を受けた専門家(キープカマヨ)が必要で、その数は限られたものでした。

 インカは、道路、つり橋、灌漑設備、城砦、宮殿、神殿を設計し建造し、鉱物資源である金を用いて、色々な細工物や神像を創り、更にインカ人の崇拝する太陽に見立て、金の持つ光を太陽神の象徴として扱い、神殿には大量の黄金製品を置きました。
スペイン人はこの噂を伝え聞き、黄金を手中に収め様と考え、この事がインカや先のアステカ侵略の大目的でした。

 1531年1月、スペインのコンキスタドール、フランシスコ・ピサロは、三隻の帆船に165名の兵士と27頭の馬を乗せ、パナマを南下しペルーに向う途中、現在のエクアドル沖で遭難し、辛うじて小島に上陸して難を逃れます。
スペイン国王は、直ぐに二隻の帆船を急派し彼らを救助しますが、ピサロの求めたものは、救助ではなく征服への糸口でした。
彼は、海岸の砂の上に剣で一本の線を引くと其れを眺める部下達に言いました。
「諸君!この線の向こう側には、辛苦と空腹、不毛の地と暴風雨、荒廃と死が待ち構えている。しかし、其れを乗り越えたなら、計り知れぬ富を擁した場所が待っている。線のこちら側は、安易と快楽、家庭と貧困が待っている。諸君!祖先を辱しめぬ立派なカスティリア人(スペイン人)と成る最善の道を選べ!私は言う迄も無く南に行く!」
ピサロに続いて、13人の若者が之に従いました。

 本国からの救助船は、ピサロを含めた14名を残し、旅立ちますが、大海原に浮かぶ小さな島には、食料も陸地に渡る舟すら無く、衣類も無ければ、武器も無く、更には之から向うインカに対する知識さえ在りませんでした。
只、インカ帝国に対して、自らが十字軍と成る事であり、ピサロは万難を排して13名の部下と共に海を渡り、インカ帝国攻略に立ち向かいます。

続く・・・

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