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2011/05/08

人類の軌跡その89:大航海時代⑱

<太陽の乙女達その5>

アクリャが織物を織る-thumb_convert_20110508210820

◎太陽の乙女達

 しかし、皇帝アタワルパはピサロの命令により、自由の身と成る代わりに、カハマルカの町の広場で、火刑の処せられましたが、インカ人は、皇帝をインカ=太陽神(神)と信じていた為、皇帝がスペイン人に殺されたのは、インカの民を見捨てて逃げ去ったのだと解釈し、反抗を止めてしまいます。

 ピサロの勢力は、先の13人に加え兵士154人、重火器1門、馬27頭でしたが、その戦力は皇帝アタワルパの率いる8万人のインカ軍を完全に凌駕していました。
ピサロを含めた14名の侵略者は、飽くことを知らず、略奪を繰り返して行きましたが、常に飢え、乾き、苦汁を強いられ、少しも状況は変わる事無く、彼らの内で最後まで生き残ったのは、3名に過ぎず、ピサロ本人は、アタワルパの身代金の内、57,000ペソの分け前を受けたものの、故国の土を踏む事は叶いませんでした。

 例えば、レギサーノと云う一騎兵は、戦利品の分け前として、インカ帝国の太陽神をかたどる、黄金品を手に入れましたが、たった一晩の博打ですっかり消えてしまい、以来スペインでは「フェサ・エル・ソル・アンテス・ケ・アマネスカ」(日の出前に太陽を使い果たす)と云う諺が有名に成りました。

 さてこれより先、クスコには一生を太陽神インカに仕える為、上流階級から選抜された清純な乙女達100人から成る「太陽の尼僧院」が存在していました。
ピサロの一隊は、クスコに入場するや、まずこの尼僧院を襲い、彼女達を虜にして隷属させ様と考えましたが、彼等がその場所に到着した時、既に一切の人間は残らず何処かに移動した後でした。
彼女達が、何処に身を隠したのか、全くの秘密とされ、誰も知る者も無く、恐らく太陽神の導きにより、何を逃れたのだろうと伝えられていました。

続く・・・
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