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2011/05/24

人類の軌跡その105:歴史と女性⑭

<ナポレオンを敗退させた女性・トルコ皇后エイメその6>

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         露土戦争・カルスの包囲(Wikipediaより)

◎オスマン・トルコ皇妃③

 皇帝マフムトの母親エイメに対する感情には、母への愛情以上のものが在りました。
其れは正しく崇拝と言うに相応しいもので、エイメは若きマフムトの賢明にして、献身的な相談相手でした。
そして、23歳の若さでトルコ皇帝になったマフムトは、彼女を実質的な摂生として、国政の一切を委任する結果と成りました。

 トルコ政府の実際の頭であるエイメが、生粋のフランス人であり、彼女の愛する従姉妹ジョセフィーヌが、フランス皇帝ナポレオン一世の皇后に成っていたので、フランス対残余のヨーロッパ諸国との戦争に於いても、トルコは全力を上げてフランス側に組します。
フランス軍将校はトルコ軍を訓練する為に派遣され、フランス海軍将兵は、トルコ海軍艦艇に配備され、フランスの砲兵は、イギリス艦隊をイスタンブールから駆逐したのでした。

 フランスの流行、フランスの学校、フランス語がトルコ人の間に風びし、ナポレオン一世自身も、このトルコのフランス一辺倒には驚いたに違い在りません。(現在でも、トルコ共和国において、最も普及している外国語はフランス語です)
イギリスは完全にトルコ帝国領内から、閉め出された格好に成りました。
誰も、トルコ女性のベールを被り、後宮のカーテンの後ろで物静かに控えめに座っているエイメ・・・トルコ皇帝マフムドの生母が、生粋のフランス人・・・祖国フランスを愛するフランス婦人・・・であり、長く異教の地に在りながら、ジョセフィーヌやマルティニク島を夢見ている人物で在る事に、気づきませんでした。
この状況は、1809年迄続き、エイメは46歳に、そして皇帝マフムトは24歳に成っていました。

続く・・・
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