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2011/06/13

人類の軌跡その123:ミステリー⑥或る歴史学者の受難

<イズミル行き急行列車その2>

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                      トロイ遺跡

◎歴史を書き変える発見

 メイラートにとって、発見の意味は呆然とする程、大きなものでした。
宝物は4500年前、青銅器時代の遺物であり、ギリシアの詩人ホメロスが、叙事詩「イーリアス」に詠った古代都市トロイの近くに、大海上交易都市が栄華を極めた事を立証する、初めての証拠に、自分が行き会った事を彼は知ったのでした。
この都市の発見は、考古学者の永年の悲願でも在りました。

 或る夜遅く、彼は漸く調査を終えて、少女の自宅をあとにしました。
彼が少女とその宝物を見たのは、其れが最後で、発見の鍵を握る少女自身の事について、殆ど何も知らない事にメイラートが気づいたのは、相当後に成ってからでした。
彼女がアメリカ訛りの在る、英語をしゃべっていた事位しか、彼には思い出せませんでした。
住所はカジム・ディレク通り217番地、名前はアンナ・バストラーティと少女は名乗っていました。

 裏づけを一切取らず、彼女の言い分を鵜呑みにしたのが、メイラートの躓きの第一歩で、後にトルコ政府の調査官が調査した処、少女の存在もそして彼が数日を過ごした住所も存在しない事が明白に成りました。

 更に、アンカラのイギリス考古学協会の上司シートン・ロイド教授に報告した時、メイラートは第2の失敗を犯しました。
ロイド教授の助手をしていた彼は、6年前に秘密を発見したが、今迄発見を公表する許可が得られず、伏せていたと嘘を報告したのでした。
彼は4年前に結婚したいたので、他の女性と数日間、一つ屋根の下で暮らした事がゴシップと成り、妻を悩ませたく無いと言う事なのですが、他愛の無い理由からとは言え、嘘を報告した事に変わりは在りませんでした。

続く・・・
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