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2011/06/22

人類の軌跡その131:ミステリー⑭史上最低

<慎ましい偽札作りその1>

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 以前、史上最大の紙幣偽造作戦、ナイス・ドイツがイギリス経済の混乱を図る為、実行したベルンハルト計画(旧称アンドレアス計画)は、国家を挙げて、持てる最高の設備、技術、資金、そして紙幣偽造の前科者に対して、特赦を条件に動員したポンド紙幣偽造を紹介しましたが、今回はその反対、史上最低の紙幣偽造事件です。

◎孤独な老人のささやかな世過ぎ

 通貨偽造を取り締まる、アメリカ財務省の検察部が、1938年11月、奇妙な捜査に着手しました。
ニューヨーク市内の銀行窓口で、1ドル紙幣の偽札が発見されたのです。
更にその1ヵ月間に、合計40ドルの偽1ドル札が出現し、ベテラン捜査官を困惑させました。
   
 高額紙幣を大量に偽造し、市中に流す、欲深な犯人には、検察部も手馴れたものでしたが、1ドル紙幣ばかり、年間通じて585枚、と言う事は1日僅か2ドル足らずの稼ぎで満足する、犯人等今迄に居たでしょうか?

 偽造技術の幼稚さも、謎の一つで安物の紙を使用し、数字や文字は不恰好に捻じ曲がり、ジョージ・ワシントンンの肖像が擦れていました。
おまけに、本来Washingtonであるべき綴りが、Wahsingtonとスペルミス迄されており、一目見れば誰もがふきだす程、馬鹿げた偽物でした。
しかし、ニューヨークの小売商は、紙幣を正確に確認する事は殆ど無く、経験を積んだ銀行の出納係りの手に渡る迄、発見されませんでした。

 事件は検察部ファイルNo880として記録されました。
事件を担当した検察官は、やがて未知の犯人を「オールド・エイトエイティ」と呼びます。
この犯人には、何処か憎めない処が有った為でした。
5年後、オールド・エイトエイティの1ドル札は、2840枚に成りました。
その後も彼は、独自の紙幣を発行し続け、些細なきっかけで逮捕されたのは、捜査開始から9年の歳月が過ぎていました。

続く・・・
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